ちゃとまに 制作・著作 KSK-PROJECT

ヒット歌手名鑑

TOP10入りした歌手の全データベース


1974(S49)年

♪オイルショックで、演歌と叙情派フォーク大流行♪

ルネ 山本コウタローとウィークエンド

印は紅白出場歌手
No. TOP10
登場週
アーティスト タイトル
(初登場曲)


売上
枚数
(万)
作家陣 コメント
181 74/01/14 小坂明子 あなた 1 164.9 作詞・作曲:小坂明子
編曲:宮川泰
大阪音大付属高校に通っていた16才のシンガーソングライター。ガロの「美しすぎて」に触発され、倫理の授業中20分で書いたこの曲が73年『世界歌謡際』グランプリに選ばれた。当時かなり太っておりTVでは横からのアングルが多かった。後にダイエットに成功し82年エッセイ本がベストセラーに。パパはジャズミュージシャンの小坂務。いわゆるニューミュージックの草分け。ロックバンド「GRAND FAMILY ORCHESTRA」のベーシスト千葉龍太郎は長男だが2018年不慮の事故で早世。
182 74/02/04 渡 哲也 くちなしの花 4 90.0 作詞:水木かおる
作曲:遠藤実
編曲:斉藤恒夫
青山学院の空手部時代、浅丘ルリ子の相手役募集に応募して65年スクリーン・デビューし、同年「純愛のブルース」で歌手デビュー。日活のヤクザ映画“無頓”シリーズやドラマ『大都会』『西部警察』で名を馳せた角刈り俳優。石原裕次郎亡き後は石原プロの社長に。24才で戦死した宅嶋徳光中尉の遺稿集「くちなしの花」からタイトルをとったカラオケ定番曲。弟は俳優の渡瀬恒彦。歌はヘタウマ系。
183 74/02/11 殿さまキングス なみだの操 1 197.3 作詞:千家和也
作曲:彩木雅夫
編曲:藤田はじめ
73年「北の恋唄」(23位)でデビューした元コミックバンド。愛称・殿キン。ぴんからトリオの二番煎じで出たこのド演歌が有線から大ヒット。フィンガー5「学園天国」を6週2位に封じ込み年間No.1に。76年のマンボ歌謡「恋は紅いバラ」(24位)も宴会で人気。89年解散後、ボーカル宮路オサムはソロに、リーダー長田あつしはオヨネーズを結成し同年「麦畑」(2位)が大ヒット。
184 74/03/04 海援隊 母に捧げるバラード 10 27.7 作詞:武田鉄矢
作曲:海援隊
編曲:三保敬太郎
武田鉄矢率いる福岡出身の3人組フォークグループ。博多弁で説教しまくるこのコミックソングは73年のアルバム「望郷篇」からのシングルカット。横浜の有線から火がつき紅白にも出場。武田はこの年10月ファンだった女性と結婚。映画『幸福の黄色いハンカチ』や『赤いきつね』のCM、ドラマ『3年B組金八先生』などその独特なキャラがウケた。82年12月解散。グループ名は武田の敬愛する坂本龍馬の会社名から。
185 74/04/15 中条きよし うそ 1 154.1 作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃
編曲:竜崎孝路
68年高波明の芸名でデビュー、71年渥美健に改名したが芽が出ず赤坂で有名スナックのマスターをしていたが、73年五木ひろしや八代亜紀を生んだ『全日本歌謡選手権』で10週勝ち抜き、この3度目のデビュー曲が有線から大ヒット。八代と同じ六本木オフィス所属。隠し妻隠し子騒動やハイジャック事件もあった。その後俳優に転向し81年ドラマ『新・必殺仕事人』の三味線屋勇次役で人気が再燃!!
186 74/04/29 りりィ 私は泣いています 3 52.4 作詞・作曲:りりィ
編曲:木田高介
早くに両親を亡くし、スナックで唄っていたところをスカウトされ、72年5月「にがお絵」でデビューしたフォークシンガー。本名・鎌田小恵子。パパは米国人。かなりの酒豪家で、酒とタバコで潰したハスキーボイスでベースを爪弾きながら唄っていた。井上陽水は不遇時代からの仲間。晩年はドラマで味のある役どころも好演。息子JUONはドリカム吉田美和の夫。2016年11月肺ガンのため他界。
187 74/05/27 夏木マリ お手やわらかに 10 23.4 作詞:阿久悠
作・編曲:川口真
高校時代に音楽学校でスカウトされ、71年中島淳子の本名で「小さな恋」で清純派路線でデビューしたがサッパリ売れず、73年「絹の靴下」(15位)で再デビュー。所属は田辺エージェンシー。あのフィンガーアクションで中年族をトリコにしたが、セクシー過ぎて紅白に出られなかったとか。芸名は夏デビューなので「夏、決まり」。その後『Gメン'75』など女優に転向。長らく独身だったが2007年ミュージシャンの斉藤ノブと結婚。
188 74/07/22 ルネ ミドリ色の屋根 3 22.2 作詞:さいとう大三
作曲:村井邦彦
編曲:馬飼野康二
74年『第3回東京音楽祭』の世界大会でグランプリとシナトラ賞を受賞(金賞はスリー・ディグリーズ)して日本デビュー。美しいボーイソプラノで人気を集めた14才のカナダの少年。本名ルネ・シマール。故国では7才で聖歌隊に入り、パパが病気のため兄とレストランで唄って稼いだ。実妹で顔がソックリのナタリー・シマールも83年日本デビューしている。
189 74/07/29 中村雅俊 ふれあい/青春貴族 1 126.5 作詞:山川啓介
作曲:いずみたく
編曲:大柿隆
慶大在学中に文学座に入り、74年学園ドラマ『われら青春!』の教師役でデビューして人気者に。これはその挿入歌。ゲタ履き&ジーパンスタイルもウケ10週連続No.1。75年元アイドル五十嵐じゅん(現淳子)とデキ婚。75年「俺たちの旅」(2位)、82年「心の色」(1位)など主演ドラマ主題歌もヒット。趣味は作詞・作曲。特技は英会話。俳優の小日向文世は元付き人。
190 74/07/29 八代亜紀 愛ひとすじ 10 35.4 作詞:川内康範
作曲:北原じゅん
編曲:小谷充
銀座のクラブ歌手から71年「愛は死んでも」でデビューしたがサッパリ。72年『全日本歌謡選手権』に出場して10週勝ち抜き、翌年「なみだ恋」(12位)が60万枚の大ヒット。以後トラック野郎界の歌姫に。80年「雨の慕情」(9位)でレコ大受賞。絵画の入選歴も多く、その“厚化粧”も話題に。デビュー前は九州産業交通のバスガイドをしていた。
191 74/08/19 グレープ 精霊流し 2 58.0 作詞・作曲:さだまさし
編曲:グレープ
佐田政志(さだまさし)と吉田政美のフォークデュオ。73年「雪の朝」でデビュー。続くこの2ndは夭折したさだのイトコがモデル。地元・長崎から火がついた元祖ネクラ・ソング。当時さだがバイオリンを弾きながら唄っていた。75年「無縁坂」(12位)はNTV系ドラマ『ひまわりの詩』主題歌。人気絶頂の76年4月ラストコンサートで解散したが、91年レーズンの名で一度だけ再結成。
192 74/08/26 山本コウタローとウィークエンド 岬めぐり 5 40.2 作詞:山上路夫
作曲:山本厚太郎
編曲:瀬尾一三
元ソルティー・シュガーの山本コウタローが結成したフォークグループ。山本は78年解散後、売れっ子タレントに。89年参院選に出馬したが落選。現在は大学講師をしながら環境問題にも取り組んでいる。神奈川県・三浦半島を舞台に作られたフォークブーム過渡期の佳曲。山本が「イムジン河」のメロをもとに作った。
193 74/09/16 ダ・カーポ 結婚するって本当ですか 8 31.2 作詞:久保田広子
作曲:榊原政敏
編曲:木田高介・石川鷹彦
73年「夏の日の忘れ物」でデビューした久保田ひろ子(クボちゃん)と榊原政敏(マーちゃん)のフォークデュオ。当初は4人組フォークグループ。久保田が高校時代の友人の結婚の知らせを聞いて作った曲。80年9月二人は結婚し、翌年榊原まさとしは「不良少女白書」(24位)でソロデビュー。80年アニメ映画「地球(テラ)ヘ…」の主題歌もヒット。
194 74/11/18 西崎みどり 旅愁 2 58.1 作詞:片桐和子
作曲:平尾昌晃
編曲:竜崎孝路
TBS系の必殺シリーズ『暗闇仕留人』(藤田まこと主演)の主題歌。3才で初舞台を踏み、67年「ちいさなプリンセス」(西崎緑名義)でミノルフォンから7才で歌手デビュー、翌年田端義夫と唄った「ねんねん船唄」(87位)がスマッシュヒット。日本舞踊西崎流3代目の家元だが、お家騒動で現在は西崎流新宗家として日本舞踊教室を開催。
195 74/11/25 西川峰子 あなたにあげる 1 55.6 作詞:千家和也
作曲:三木たかし
編曲:藤田はじめ
73年『第3回全日本歌謡コンテスト』で優勝し、この衝撃的なタイトル曲でデビューした演歌アイドル。レコ大新人賞に輝き、「サトウの切り餅」のCMで人気者に。パンタロンとパンチの効いた歌唱で若手演歌のホープだったが、声帯を壊して現在は女優業がメイン。俳優・火野正平とのスキャンダルや熟女ヌード写真集、台風による豪邸流失などいろいろあった。藤圭子の事務所の後輩。現在は仁支川峰子と改名。
196 74/11/25 敏 いとうとハッピー&ブルー わたし祈ってます 5 44.3 作詞・作曲:五十嵐悟
編曲:竜崎孝路
71年「夜の花びら」でデビューしたムード歌謡コーラスグループ。ボーカル森本英世はスクールメイツ出身。69年アニメ『タイガーマスク』の主題歌でデビューした過去がある。所属はバーニング。77年「星降る街角 」(36位)、79年「よせばいいのに」(2位)もヒットしたが、83年給料不払い問題で森本が脱退。作者の五十嵐悟は中川博之のペンネーム。70年の松平直樹とブルー・ロマン「幸せになってね」(72年再発)のカバー。
このほか15万枚以上売れたアーティスト
- 最高位
達成週
アーティスト タイトル

売上
枚数
(万)
作家陣 コメント
- 74/03/18 ラロ・シフリン (サウンドトラック) 燃えよドラゴン 23 22.4 作曲:LALO SCHIFRIN 日本中にカンフー・ブームを巻きおこした映画『燃えよドラゴン』のテーマ。公開直前ナゾの死を遂げたブルース・リーの絶叫・肉声入り。続いて公開された「ドラゴン危機一発」のサントラシングル(38位)も同時ヒット。パーシー・フェイス・オーケストラ(68位)との競作。音楽を担当したラロ・シフリンは映画『ブリット』『ダーティハリー』、ドラマ『スパイ大作戦』のテーマも手がけたアルゼンチン生まれのジャズ・ミュージシャン。60年ジャズをやるため渡米、ディジー・ガレスピーに認められ彼のバンドのピアニスト兼アレンジャーとなり、64年頃から映画音楽を手がけるように。
- 74/06/03 加藤登紀子・長谷川きよし 灰色の瞳/黒の舟唄 12 29.1 作詞・作曲:Tito Veliz・Uña Ramos
訳詞:加藤登紀子
編曲:山本幸三郎
シンガーソングライターの加藤登紀子と長谷川きよしによる異色デュオ。レコード会社のワクをこえて発売されたフォルクローレ歌謡。二人は73年からジョイント・コンサートをする間柄。オリジナルはアルゼンチンのケーナ奏者"ウニャ・ラモス"。2002年に椎名林檎&スピッツの草野マサムネもカバーした。
- 74/06/17 梓 みちよ 二人でお酒を 11 48.6 作詞:山上路夫
作曲:平尾昌晃
編曲:森岡賢一郎
宝塚音楽学校を中退し、62年「ボッサ・ノバでキッス」でデビュー。翌年NHK『夢であいましょう』から生まれた「こんにちは赤ちゃん」が爆発的ヒットになりレコ大にも輝いた。清純ムードからアダルト路線に転向したこの曲が久々にヒット、アグラで唄う姿が話題に。桂三枝と『新婚さんいらっしゃい』の司会でも活躍。「ヘイ・ポーラ」の田辺靖雄とは“M・Yコンビ”で人気。北大路欣也と付き合っていたが、71年和田浩治と結婚し1年で破局、元西武の東尾修(東尾理子のパパ)とも不倫していた。
- 74/ グラシェラ・スサーナ サバの女王/愛の音(RUIDOS) 62 15.2 作詞:M.ローラン
訳詞:なかにし礼
編曲:福場哲之
"天使の歌声"と賞賛されたアルゼンチンの出稼ぎ女性シンガー。7才から歌とギターを始め、71年南米旅行中の菅原洋一に見い出され72年日本デビュー。翌年東京音楽祭に出場して注目され、カタコトの日本語でTVやラジオにも出演。この曲は69年レーモン・ルフェーブル「シバの女王」のカバーで当初はB面。73年アルバム「アドロ・サバの女王」は77年末まで221週チャートインするロングセラーに。太平洋で消息を絶った“風船おじさん”は元マネージャー。
- 74/ 井上堯之バンド (サウンドトラック) 「太陽にほえろ!」のテーマ 24 15.7 作・編曲:大野克夫 NTV系ドラマ『太陽にほえろ!』OPテーマ。GSの残党らで組んだPYG(ピッグ)を経て、72年沢田研二のバックバンドのため結成した元スパイダースの井上堯之、大野克夫、元タイガースの岸部修三(現・一徳)らによるバカテク・バンド。ポリドール盤と東宝レコード盤(26位)あわせて30万枚売れた。『傷だらけの天使』『寺内貫太郎一家』のテーマもおなじみ。ジュリーのバックも8年務めたが80年1月突然解散。
- 74/ よしだたくろう&かまやつひろし シンシア 21 15.2 作詞・作曲:吉田拓郎 飲み友達だった吉田拓郎とかまやつひろし(ムッシュ)のデュオ。拓郎がファンだったシンシア(南沙織)に捧げた歌。彼女の73年のシングル「早春の港」(11位)に触発されて書いたカントリー調ソング。B面「竜飛崎」は浜田省吾のいた「愛奴」が演奏。翌年二人がコラボした「我が良き友よ」はオリコン1位に!!
- 74/08/19 いずみたくシンガーズ 帰らざる日のために 13 23.4 作詞:山川啓介
作曲:いずみたく
編曲:森岡賢一郎
NTV系ドラマ『われら青春!』主題歌。73年「恋は鳩のように」でデビュー、作曲家いずみたくの秘蔵っコだった男女コーラスグループ。メンバーに68年木下節子の名でデビューした牧ミユキ(元ヤング101)、「鳥になった少年」(25位)の田中のり子もいた。こども番組『カリキュラマシーン』のレギュラーも務めたが75年解散。歌詞の「涙は心の汗だ」は劇中の中村雅俊のセリフで大流行した。チョッピリ切ない青春の応援歌。
- 74/09/02 アン・ルイス グッド・バイ・マイ・ラブ〈Good bye My Love〉 14 23.8 作詞:なかにし礼
作曲:平尾昌晃
編曲:竜崎孝路
(1982年「ラ・セゾン」でTOP10入り)
- 74/09/23 石原裕次郎・八代亜紀 別れの夜明け 17 19.3 作詞:池田充男
作・編曲:伊藤雪彦
昭和の大スター石原裕次郎と八代亜紀が組んだデュオ。74年3月リリースした二人のデュエット・アルバム「二人の旅路」(17位)からのシングルカット。石原のデュエット相手は八代が13曲と最も多く、二人の数あるデュエット・ナンバーでも最大のヒットに。作曲家・伊藤雪彦の出世作。
- 74/11/04 N.S.P(ニュー・サディスティック・ピンク) 夕暮れ時はさびしそう 11 24.9 作詞・作曲:天野滋
編曲:福井崚
岩手県一関高専の同級生だった天野滋、中村貴之、平賀和人の3人組フォークグループ。73年『第5回ヤマハポプコン』に入賞し、同年「さようなら」でデビュー。地元ではアマチュア時代からすでに人気があった。ふきのとう、とんぼちゃんと並ぶ叙情派フォークの一派。02年再結成したが、05年リードボーカルの天野が脳内出血で52才で逝去。
- 74/12/23 ふきのとう 白い冬 14 18.5 作詞:工藤忠行
作曲:山木康世
編曲:瀬尾一三
札幌の北海学園大学フォークソング研究会の細坪基佳と山木康世が72年3月結成したフォーク・デュオ。翌年ポプコン北海道大会で入賞し、この曲でプロデビュー。「風来坊」「春雷」などもヒットしたが92年解散。78年歌手デビューした作詞の工藤忠行(工藤忠幸)は元メンバー。再結成はいちどもナシ。

ヒット歌手名鑑